群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館 郷土かるたコレクション

群馬大学総合情報メディアセンター中央図書館 郷土かるたコレクション

メニューボタン

上野三碑かるた

かるたの箱画像
制作・発行 上野三碑かるた作成委員会
上野三碑普及推進会議
関連情報 絵札:塚越 潤
読み札:原案 公募による
清書 高崎経済大学附属高等学校書道部
解説監修:右島 和夫
装丁:佐藤 正幸
発行年 2020年
地域詳細 群馬県高崎市
枚数 88枚
裏面解説 なし
附属資料 解説
種類 市町村かるた/テーマかるた
あいうえお順
備考

説明

 上野三碑とは、群馬県-古代上野国-高崎市南部地域に所在する、飛鳥・奈良時代に造立された三つの石碑の総称です。日本国内で現存する平安時代以前の古碑はわずかに18例に過ぎず、高崎市域における3例の集中は、歴史的にきわめて特筆されます。
 それぞれの碑文からは、1300年前頃の地方行政制度のあり方、古代豪族の婚姻や氏族のつながり、仏教思想の広がりなど実に多くのことが明らかになり、古代東国史の重要な史料と評価されています。このような重要性から、三碑はいずれも国の特別史跡に指定されています。
 石碑を建てる文化は、中国から朝鮮半島を経由してもたらされたものです。このため、当地域の豪族の地域経営には、渡来人(新羅系)が参画し、三碑の造立にも大きな影響を与えたと考えられています。
 上野三碑は、古代東アジアの文化交流を示す重要な記録物として、平成29年10月31日にユネスコ「世界の記憶」に登録されました。

(「解説」より転載)

絵札・読札

あ 尼寺に のせた瓦は 多胡の焼き
い 岩宿に 石の文化の ルーツあり
う 漆山 三碑ゆかりの 健守眠る
え 永遠に 地域で守る 上野三碑
お 丘の城跡 大きな空堀
か かみつけの 王いた保渡田 古墳群
き 金色に 光る銅鋺 観音塚
く 黒井峯 日本のポンペイ 見る遺跡
け 建郡の 誇りを刻む 多胡の古碑
こ 古碑世に広め 高橋道斎
さ 三碑保護 力注いだ 県令楫取
し 上信線 古碑と製糸の 夢乗せて
す 健やかに 育てと祈る 山名八幡
せ 蝉しぐれ 多胡碑の模刻 仁叟寺
そ 空にそびえる 国分寺 七重塔
た 忠敬の 日本図に載る 多胡の古碑
ち 長利も祈る 蛇穴山
つ つないでく 多胡碑の軌跡 書とともに
て 天平の 甍かがやく 多胡正倉
と 渡来人 心支えた 辛科神社
な 夏の夜 寝小屋の沢に 舞う蛍
に 日本三古碑 那須・多胡・多賀城
ぬ 布生産 支える矢田の 紡錘車
ね ねむる古墳 長利の母の 黒売刀自
の のぞき込む 磨崖は小暮の 穴薬師
は 母父へ 想いを刻む 山上碑
ひ 羊太夫 伝説残る七輿山
ふ 仏教の 広がり刻む 金井沢
へ ヘラ書きの 瓦が語る 放光寺
ほ 法隆寺 支えし食封 山部郷
ま 万葉に 佐野の舟橋 歌われる
み 未来過去 歴史を紡ぐ 紡績所
む 陸奥畿内 上野つなぐ 東山道
め めぐりバス ユネスコ登録 記念して
も 木道を 歩いて登る 石碑路
や 屋根に雪 嵐が吹いても 石碑あり
ゆ ユネスコの 世界の記憶 上野三碑
よ 吉井産 牛伏砂岩 連綿と
ら 来訪の 人をもてなす ボランティア
り 龍になり 榛名湖守る 木部の姫
る 瑠璃色の空に 山上多重塔
れ 歴史ある 三碑を学ぶ 記念館
ろ 六十基 あった山名の 古墳群
わ 和同開珎 多胡碑の時代

TOP