制作・発行 | 梁川ざっと昔の会 |
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関連情報 | 第2版 |
発行年 | 1997年(初版1985年) |
地域詳細 | 福島県伊達郡梁川町(現 伊達市) |
枚数 | 92枚 |
裏面解説 | なし |
附属資料 | 吉川氏経歴 解説書 説明 |
種類 | 市町村かるた |
順 | あいうえお順 |
備考 |
“ざっとむかし………”
なんてあたたかくて、楽しくて、不思議なことばなんでしょう。「ざっと」とは、「ずっと」という意味と、「いつでもいいんだよ」という広い意味がふくまれていると思います。
私たちのふるさと梁川の昔話には、その時代時代に生きた人々の優しさや、夢や、願いや、いろんな出来ごとが、いっぱいにつまっていたのです。そして、それらのすべての昔は、人々の口から口へと語りつがれて、今もなお、人々の心の中に、しっかりと息づいているのです。ふるさとの山や川がなくならないかぎり、ふるさとの美しくて、そして悲しい昔も、決して失われることはないのだと思います。
いろり火の灯りの中で語り伝えられて来たふるさとの昔や心が、それが電気になり、蛍光灯のあかりになったとしても、そのぬくもりは消えるはずはないし、消してはならないと感じています。
「心」とは、大きくて、あたたかくて、亡びるものではないと思っているからです。心が生き続けているかぎり、それをいっぱいにふくんだお話も、決して死んでしまうことはないと思います。
「お話は生きている」
そして、そのお話をなくさないようにするのは、皆さんたちのお話を愛する心だと思います。
ですから今、皆さんはお話をいっぱい食べておいて、おとなになったとき「ざっとむかし……」と、自分たちの子どもに、はき出してほしいなあと願っています。
ふるさとの心を伝え続けていくために………
(解説書より転載)
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