制作・発行 | 豊島区立中央図書館 豊島区親子読書連絡会 |
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関連情報 | 区制50周年記念 |
発行年 | 1983年 |
地域詳細 | 東京都豊島区 |
枚数 | 92枚 |
裏面解説 | あり |
附属資料 | 豊島区「郷土かるた」によせて マップ |
種類 | 地区かるた |
順 | いろは順 |
備考 | 読札裏面に解説あり |
このかるたは、豊島区の昔を語り伝えやすい方法で、子どもたちに残したいと願い制作されました。区の歴史を46枚の読み札に五・七・五の短いことばでまとめましたので、声にのせると、たいへん覚えやすい調べです。かるた遊びをしながら、自然に郷土史を学ぶことができるでしょう。
制作にあたりましたのは豊島区親子読書連絡会の池袋・巣鴨・千早・豊島親子読書会です。親と子の会員350人が地域ぐるみ、家族ぐるみで分担しあって共同作業の中で生まれました。誰もがすぐに読み札の句を詠み、絵札の絵が描けたわけではありません。その制作過程は、およそ次の通りです。
57年1月-12月
毎月、連絡会主催「母親のための郷土史学習会」を開催。連絡会会報に区内文化財、旧跡などを例示、併せて参考図書を紹介し親子の学習を促した。
58年1月-7月
かるたの題材になる候補地選び。親子読書会が地域ごとに分担しあって候補地を訪ね、読み札の句作りをした。
58年8月
子どもの夏休みに絵札を完成。
58年9月・10月
読み札裏の説明文、案内地図を完成。外装ケース、内箱、札などの寸法、意匠など仕様を決定した。
このようにして、親と子が力を合わせて作りあげた郷土かるたです。皆さまにとっては必ずしも満足のいくものではないと思いますが、おじいさん、おばあさん、おとうさん、おかあさん、子どもたちといっしょにかるた遊びをして下さい。子どもたちが、この郷土かるたで旧跡を知り祖先と出会うきっかけになり、郷土豊島に親しまれるよう念じています。
本かるたの制作に多大のご援助をいただいた日比寛道区長、小澤寛教育長はじめ区関係者、文化財調査委員 後藤富郎氏、柳田春雄氏に心からお礼を申しあげます。
(「豊島区『郷土かるた』によせて」より転載)
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